・人工授精とは
不妊治療にはいくつかの方法がありますが、その中には人工授精という方法があります。
これはタイミング療法にて妊娠されなかったときの次のステップとして行う方法で、不妊治療の中でも比較的よく行われる方法ではあります。
また、軽度の男性不妊の方や頸管粘液の分泌が少ない場合には、十分な精子が子宮内に侵入できていない可能性があるそうです。
受精するにはできるだけ多くの元気な精子が卵管にいかなければなりませんので、タイミング療法と同じように妊娠する可能性が高い日を特定しつつ元気な精子のみを回収し、カテーテル(細い管)を用いて子宮腔内に直接入れ、精子が泳ぐ距離を短くして受精を助けます。
タイミング療法と同様、排卵誘発剤(内服薬や注射薬)を併用することもあります。
人工授精を進めていくにあたって、まずは基礎体温表や超音波検査で測定した卵胞サイズから排卵日を特定してから排卵予想日の前日もしくは当日に行います。
場合によっては採血にてホルモン測定を行う場合があります。
人工授精のスケジュールとしてはまずチャレンジする日が決めて、人工授精をするための予約を病院・クリニックへ取ってください。
人工授精当日には男性がマスターベーションにて精子を出してそれを採取します。
精子は密度勾配法と濃縮により元気な精子のみを選別してから、専用のカテーテルで処理した精子を子宮の中にいれます。
その後排卵の確認を行い、一週間後(高温期)に着床や妊娠に関係する黄体ホルモンの分泌状態を確認します。
・人工授精をした人に話を聞いてみた
それでは実際に人工授精を経験した人はどのような感想をもっているのでしょうか?
ここでは人工授精をした人の口コミをいくつか紹介したいと思いますが、男性側で特に多かったのは病院でマスターベーションを行うことに対する抵抗です。
普段は自宅などリラックスできる環境でするのが当たり前ですし、病院という場所に対して構えてしまうところもあるため、どうしても抵抗があると答える人がけっこう多かったです。
しかし女性側も同じように抵抗があることをしていますので、男性側もグッと我慢したと答えている人が多く、最終的に子供を授かったときにはチャレンジしてよかったと答える人がたくさんいました。
いずれにしても人工授精をする人は妊娠を望んでいる人ばかりなので、苦労して治療を進めた結果妊娠できたときの喜びは非常に大きく、やってよかったと答える人がほとんどです。