・体外受精による妊娠
不妊治療を必要としている人の中には最終的に体外受精によって妊娠する可能性を探っていく人も多いと思いますが、そもそも体外受精とはどのような形で行うのでしょうか?
体外受精とはその名の通り体の外で卵子と精子を組み合わせることで、女性からは卵子を、男性からは精子を取り出して受精させて受精卵を子宮に戻して着床を促す治療のことを言います。
この過程では女性もいろいろやらなければなりませんが、男性も病院で精子を出さなければならないので抵抗があるという人もけっこういるそうです。
しかし女性のほうが恥ずかしい思いをすることも多いですから、妊娠を望むのであれば積極的にやってあげてほしいですし、それは決して恥ずかしいことではありません。
日本でも近年では積極的に体外受精による妊娠を促す傾向が強くなっており、不妊治療の一環として行われていますから、少しずつですがネガティブなイメージも薄れてきています。
実際に体外受精によって子供を授かった夫婦はやってよかったと答える人たちがほとんどですし、子供を授かるためであれば少しくらいの恥ずかしい思いは我慢できると思います。
そしてもうひとつ気になる点といえば体外受精にかかる費用で、これはイコール不妊治療にかかる費用でもありますので、きちんと把握しておかなければなりません。
・体外受精にはいくら費用がかかるの?
それでは実際に体外受精を進めていくにあたってどれくらいの費用がかかるのかというと、たとえば35歳の女性で卵管性不妊にて体外受精をした人の例をあげると、卵巣誘発法はHMG+アンタゴニスト法を用いて初期胚1個移植し、残った胚3個(胚盤胞)を凍結保存したケースがあります。
これがおよそ15,000円〜20,000円程度でホルモン検査(LH.FSH.E2.PRL)術前検査(感染症スクリーニング検査、血液型など)超音波エコー検査(1〜2回)を行いました。
2周期目は453,000円〜483,000円程度かかり、排卵誘発剤注射、超音波エコー検査(5〜6回)、アンタゴニスト注射(4回)、末梢血検査、hCG注射、採卵費用(83,000円)+材料費(15,000円)+麻酔管理料(24,000円)、3日間培養費(36,000円)+培養準備費(27,000円)+AHA(11,000円)+胚移植費(68,000円)+材料費(8,000円)+黄体管理費用(10,000円〜15,000円)、胚盤胞追加培養費(24,000円)+胚凍結費(36,000円)+胚凍結保管費1年分(20,000円)+タイムラプス3日間(18,000円)+4〜7日まで(12,000円)とかかったそうです。